日本赤十字社は赤十字の一員として、人道、公平、中立など世界共通の理念・原則のもとに、社員やボランティアをはじめ多くの人に支えられて、世界186カ国(H19 年4月現在の赤十字赤新月社数)の赤十字ネットワークと連携し、災害救援、国際活動、医療事業、看護養成、講習普及事業、青少年赤十字、社会福祉事業といった人道的な活動を行っています。
当院は、病院での医療提供の他に赤十字の一員として災害救援、国際活動、医療事業、講習普及事業を行っています。以下にその一部を紹介します。
地震や台風などの自然災害や航空機・列車事故等の災害の発生時、日本赤十字社東京都支部の救護班として、当院からも救護班が出動し被災者の救護活動を行ないます。
被災地では、傷病者の診察治療だけでなく、災害の恐怖や日常生活の急変からくるストレスに対して「こころのケア」を行い、避難場所での生活を支援しています。
看護師長として派遣 看護副部長 武口真里花
災害救護は赤十字の大きな使命であり、私は救護班要員として、日本全国どこで災害が発生しても1時間以内に出動できるように日頃から準備しています。
7月16日(月)に発生した新潟中越沖地震は、青々とした田園が広がる穏やかな町村の日常を直撃しました。柏崎原発も近く、住民の皆さんは緊張と不安の中で復興に取り組まれていました。当院の医療救護班は発災から7日目に出動し、傷病の手当とこころのケアに努めました。活動時間でできることは限られていますが、被災された方々の一日も早い復興のお役に立てればと思います。
当院は、日本赤十字社、日本赤十字東京都支部の要請により、紛争や災害、感染症で苦しむ人々を救うために、職員を現地に派遣し、国際活動を行っています。
国際活動は、紛争や災害で被害を受けた人々に緊急的な支援を行う国際救援と、災害等が起きたときの被害を少なくするための開発協力などを行っています。
調査員として派遣 看護師長 内木美恵
緊急救援から復興、開発支援と災害後の各期に応じた支援を日本赤十字社は行い、その活動の一端を担えることをうれしく思います。こうして長い期間、現地の方々と接して、改めて津波がスマトラの人にとってなんだったのかを問うと「津波は、多くの家族を奪ったが、アチェ地域の紛争を終結させてくれた」と返事が帰ってきました。緊急の救援ではなかなか聞けない、現地の方々の本音を伝えることも私たちの仕事です。
当院では、日本赤十字社東京都支部が行う、安全で健康な生活を営めるように、各種セミナー・講習会一部に講師派遣しております。講師は当院のスタッフ又はこの地域在住の赤十字ボランティアです。
救急法指導員、幼児安全法指導員 看護係長 友岡道子
日本赤十字社の事業の一つに講習普及事業のうち、「救急法」と「幼児安全法」の指導員として活動しています。赤十字の看護師として病院や救護活動での経験を話し、参加者の方々の関心が深まるよう工夫しています。救急法は人工呼吸や心臓マッサージの印象が強いと思いますが、実践する機会に遭遇することは多くありません。私は、受講された方々が講習に参加された日から、病気やけがをしていそうな人を見かけた時に声を掛けて助けを求めるという行動をとれるようになっていただきたいと願い講習をすすめています。それは、「あらゆる状況下で人間の苦痛を予防し軽減する」という赤十字の基本原則である「人道」の普及であり、看護の心を伝えることにもつながると考えています。