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看護の専門性

当院では、看護の専門性を深め看護職としてのキャリアアップを図るため、大学院での学びや認定看護師を目指す方を応援し、修了者と共に看護を追求しています。

大学院修了者の専門分野と人数
専門分野 人数
看護教育学 1
がん看護学 2
成人看護学 2
リプロダクティブ・ヘルス 1
国際看護学 1
助産学 5
小児看護学 1
 看護管理学 3

大学院での看護学を深めた看護師の声

看護学修士 リプロダクティブ・ヘルス

外来 看護師長 渡辺 久枝

大学院では、研究だけはなく多くの学びがありました。その一つが、出会いです。訪問看護ステーションの所長、行政の少子化対策担当の助産師、看護大学の助手、看護専門学校の教務主任など、様々な形で医療に携わっている方々とのディスカッションでは多角的に現象を観ることができ、自分の考え方の偏りや狭さを思い知らされました。臨床では学会に所属したり、専門誌を読んだりはしていましたが、時間を使いインターネットや図書館での検索では、系統だった情報の習得ができ、これによる知識の整理には我ながら感激しました。そして、これまで、いかに自分は感覚で物事を表現していたのかということを知り、恥ずかしくもなりました。大学院では情報・時間・恩師と仲間・研究の必要性などの多くのことの意味を考える機会になり、今後の自分の方向性を見つけるきっかけになりました。この学びを臨床で活かし、より質の高い看護を提供していきたいと思います。

認定看護管理者・専門看護師・認定看護師

専門看護師・認定看護師の分野と人数
専門分野 人数
認定看護管理者 2名
がん看護専門看護師 2名
慢性疾患看護専門看護師 2名
小児看護専門看護師 1名
皮膚排泄ケア認定看護師 1名
緩和ケア認定看護師 1名
感染管理認定看護師 2名
手術看護認定看護師 1名
がん化学療法看護認定看護師 2名
集中ケア認定看護師 1名
認知症看護認定看護師 1名
救急看護認定看護師 1名

専門認定看護師の活動

がん看護専門看護師

 大森赤十字病院は、平成25年度より東京都大腸がん診療連携協力病院に認定され、平成29年度より部位追加指定として肝がんについても認定を受けました。
 現在は、がん診療に力を入れ大腸がん・肝がんに関わる診療科だけでなく、がん診療に関わる多くの診療科の医師や薬剤師、栄養課、リハビリテーション課、MSWなど多職種で協力し、チームでがん患者さんやご家族を支える体制づくりを行っています。また、緩和ケア認定看護師やがん化学療法看護認定看護師とも協働し、がん診療と看護の充実に向け、研修などを行っています。

慢性疾患看護専門看護師

 慢性病と共に生きる患者さんは、日常生活の中で我慢を強いられたり、多くのものを失ったり、諦めたり、孤独を感じたり、様々な苦悩を抱えています。またその患者さんを支えるご家族も、多くの困難や葛藤を抱えています。先の見えない不安の中で、患者さんやご家族が病いとともに自分らしく生きていけるように、一緒に悩んだり考えたりしながらセルフケアできるように支援を行っています。また、患者さんを支えるためのチーム医療の推進やご家族・医療スタッフの相談・教育に取り組んでいます。

小児看護専門看護師

 小児看護専門看護師は、あらゆる健康レベルにある子どもと家族に対し、最善の利益が守られ、子どもの成長・発達を見据えた看護を提供します。入院中の子どものきょうだいや、親や家族が病気という境遇にある子どもの支援も考えていきます。子どもや家族の力を引き出せるように、身近な存在として子どもへの分かりやすい説明を行い、育児相談の支援をしています。
 また、地域や院内で子どもと家族に関わるスタッフが連携できるよう調整し、子どもと家族に寄り添い、質の高い看護を提供できるようにスタッフへの支援および教育に取り組んでいます。

緩和ケア認定看護師

 緩和ケアはがんの診断期、治療期、社会復帰、再発、終末期のあらゆる時期の患者さんとご家族の苦痛の緩和を目的としています。主な活動として患者さんとご家族に対して疼痛を含む身体的精神的苦痛の緩和、療養場所の選択の支援、当院で手術をした患者さんを対象としたリンパ浮腫ケアを行っております。また、緩和ケアはチーム医療ですので、医師・薬剤師・栄養士・リハビリスタッフ等とチームを組んで、患者さん及びご家族の苦痛への対応と、病院職員への緩和ケ アの知識と技術の普及をはかっています。平成26年度からがん患者さんが同じ病気の方と語り合える場として、「がんと共に生きるコース」「がん患者サロン」を開催しています。

感染管理認定看護師

 感染管理認定看護師には、患者さん・ご家族のみならず、医療従事者など病院内すべての人々を感染から守る役割があります。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員で構成された感染制御チームに所属し、病院における感染防止対策の実務を担当しています。院内感染やアウトブレイクが発生しないよう組織横断的に監視・情報収集を行い、適正な院内感染防止対策の立案、実施、評価や現場職員へ助言や支援を行っています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

 皮膚・排泄ケアは、創傷・ストーマ・失禁に関連したスキンケアが中心です。創傷は、外傷・術後創・褥瘡などを医師と連携し、ケアをすすめています。中でも褥瘡は褥瘡対策委員会がラウンドを行い、ケアの充実を図っています。ストーマ(人工肛門・人工膀胱・腎瘻など)は、手術前から社会復帰後までの一連に関わり、入院・外来を通して患者さんの支援を行っています。失禁は社会生活に支障がないよう、オムツやパッドなどの調整をはかり、皮膚障害のケアを行っています。このように皮膚・排泄ケアは、予防段階から介入できるように専門的知識・技術の普及に努めています。

手術看護認定看護師

 手術中看護には器械出しと外回り看護があります。器械出し看護は手術の器械介助をして安全で円滑な手術進行をサポートする役割で体内遺残防止や感染予防に努めます。一方、外回り看護は麻酔や手術進行に応じた患者の生体反応を把握し患者の安全・安楽の確保と合併症の予防に努めます。さらに不安・緊張状態にある患者さんの精神的ケアと麻酔で眠っている患者さんのプライバシーを守り、安全で愛護的に手術が進行するように見守る代弁者・擁護者としての立場を担います。
 認定看護師の活動は手術中の看護実践を通した指導・相談が中心です。また周術期看護を担う病棟新人看護師や術前・術後のリハビリに関わる理学療法士の方へ手術見学研修行い、周手術期の患者さんに提供される治療や援助が個々の患者様に寄り添った、質の高いものとなるように手術看護をお伝えしています。

がん化学療法看護認定看護師

 がん化学療法治療を行う患者さんに対し、安全・確実・安楽な治療が受けられるよう、日々の看護実践を行っています。がん化学療法治療は、長期にわたり不安や副作用症状と向き合います。そのため、患者さんの苦痛が最小限になるようにサポートし、精神面でのフォローやセルフケア指導が重要となります。また、日々新薬が開発されるがん化学療法薬は、安全な取り扱いに関しての知識や技術の普及が不可欠です。医師・薬剤師などと連携をもち、勉強会・説明会などの企画・運営を行い、常に統一した看護ケアが行えるよう努めています。

集中ケア認定看護師

 集中治療の対象は、重症疾患や急性期で状態が不安定な状態にありICUやHCUでの管理が必要な患者さんとそのご家族です。看護師には病態変化を予測し重症化を回避するためのアセスメント能力や早期回復への援助のための専門技術、ご家族に対する精神面のフォローや意思決定への支援が求められます。主にICUやHCUを中心に、患者さんやご家族への看護実践やスタッフへの指導を行い、看護チームの専門知識や実践能力の向上を目指して活動しています。また呼吸ケアサポートチームとして医師、理学療法士、臨床工学技師と連携し、呼吸療法が必要な患者さんのQOLの向上やそこに携わるスタッフの教育に努めています。

認知症看護認定看護師

 入院された認知症の患者さんが、安全に適切な医療を受けられるように看護実践を行っています。認知症の患者さんの残存機能に注目して、ADLが低下しないためのケアの提案を行い、認知機能に合わせたコミュニケーション方法をアセスメントし、認知症患者さんの意思を確認し、思いを尊重したケアを目指しています。看護師をはじめとする病院スタッフが認知症に関心を持ち、認知症患者さんのできることへ注目できるような教育を心がけています。
 また、高齢者の入院で多く発症する、せん妄対策にも力を入れています。医師・薬剤師・社会福祉士・理学療法士・管理栄養士と認知症ケアチームを立ち上げ、多職種で認知症ケアに取り組んでいます。

救急看護認定看護師

 救急看護は、危機状態にある患者さんの迅速で的確な救命、重症化しないような全身管理、病態の変化に応じて臨機応変に看護実践をすることが役割です。また、救命のみならず患者さん一人一人の健康段階に応じて、自宅療養の指導やご家族の心理支援も大切にしています。さらに、円滑な実践ができるように、医師、放射線技師、薬剤師、理学療法士など他職種と問題の共有につとめ、スタッフ教育ではフィジカルアセスメント、救命技術の質の向上のため他の認定看護師と連携し活動をしています。

慢性呼吸器疾患看護認定看護師

 慢性呼吸器疾患患者さんに対し、急性増悪の予防、生活者の視点にたったADL拡大を目指した呼吸リハビリテーション、セルフケア能力獲得のための指導を行います。息切れを持つ患者さんの苦痛を理解し、患者さんが病いと共にその人らしく生きていくことができるように、看護の視点で多職種と連携しながら患者さんとそのご家族を支えていきたいと考えております。また、今後は包括的呼吸リハビリテーションの実施に向けて取り組んでいきたいと考えております。

その他学会認定の看護師、療法士等

専門分野 人数
慢性呼吸器疾患看護認定看護師 2名
糖尿病療養指導士 6名
3学会合同呼吸療法認定士 4名
消化器内視鏡学会消化器内視鏡技師資格取得看護師 7名
日本腹膜透析医学会指導看護師 2名
リンパ浮腫療法士 1名
インターベーションエキスパートナース 1名
介護支援専門員 1名
日本赤十字社救急法指導員 21名
日本赤十字社幼児安全法指導員 3名
日本赤十字社健康生活支援講習指導員 8名
日本赤十字社こころのケア指導員 5名

リソースナース会

月1回、各分野の専門・認定看護師らが集まり、活動内容の報告を行い、共同して院内外への研修会の企画・運営を行っています。

リソースナースによる研修

専門・認定看護師らが、看護職員に対して指導・コンサルテーションを行ったり、良質の看護ケアが提供できるように、年間を通して研修会を開催しています。

リソースナース研修会

大森赤十字病院では、専門看護師3分野4名、認定看護師11分野17名が看護の質の向上のために活動しております。また、リソースナース会(専門看護師、認定看護師等)として、院外の看護職、コメディカルに向けた研修を実施しております。ご興味のある方は、看護学生の方々も参加できます。ご参加ご希望の方は下記の連絡先迄お申込みください。

第1回

【日時】2018年9月9日(日)10:00~
【会場】大森赤十字病院 1階 講堂
【参加費】無料
【対象】地域施設の医療従事者のみなさま、当院の医療従事者
【テーマ】地域で暮らすがん患者を支える

時間 内容 講師
 リソースナース講義
10:10~10:50 支援体制の構築を目指して、地域で支えることができた事例紹介 がん看護専門看護師 倉持 亜希
10:50~11:30 事例を通して、トータルペインを考える がん性疼痛看護認定看護師 西田 沙都子
11:30~12:00 看護師にできるリンパ浮腫ケア 緩和ケア認定看護師 大島 佐和子
12:00~12:10 質疑応答  
 トピックス講義
10:10~12:10 *リソースナース講義と並行し、手術室で実施します*
手術体位イミュレーションー砕石位ー
手術看護認定看護師 岩崎 由香里
12:10~13:30 休憩  
 公開講座
13:30~
14:00
 高齢者に多い救急疾患 救急看護認定看護師 石田 仁美
14:00~
14:10
 休憩  
14:10~
14:40
 抗菌薬が効かない!薬剤耐性(AMR)を持つ細菌 感染管理認定看護師 成毛 佐知子
14:40~
14:50
 休憩  
14:50~
15:30
 子どものホームケアと受診のタイミング 小児看護専門看護師 岩尾 弓子
第2回

【日時】2018年11月4日(日)10:00~
【会場】大森赤十字病院 1階 講堂
【参加費】無料
【テーマ】慢性領域「認知症のある非がん患者のアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を考える」

時間 内容 講師
10:00~10:30 慢性疾患を病の軌跡から理解する 慢性疾患看護専門看護師 境 美幸
10:30~11:00 認知症を有する慢性疾患患者の意思決定支援 認知症看護認定看護師 土井 映一子
11:00~11:30 COPD患者の病態(軌跡)からACPはどこで介入できるか考える 慢性呼吸器疾患看護認定看護師 市場 千恵美
 トピックス
13:00~13:30 スマートケアについて 皮膚・排泄ケア看護認定看護師 渡邊 由美子
13:40~14:20 看護に活かす臨床推論 集中ケア看護認定看護師 力石 彩
申込・連絡先 大森赤十字病院 看護部
担当:倉持
電話番号:03(3775)3111(代表)
メールはコチラ
※メール、電話でお申込みください。
※1日を通しての参加だけでなく、ご希望の講義のみの参加も可能です。
受付時間 830分~1100
休診日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始
夜間・休日の救急診療を行っています。