赤十字について
赤十字の使命である救護活動ができるよう教育・訓練を行っています。また、いつでも全国に出動できるように救護班を編成し、救護活動がすぐに行えるように備えています。
災害看護教育について
災害看護教育について看護実践ラダーの指標に沿って研修を行っています。赤十字の学校卒業していなくても、赤十字について、災害看護について学べるようになっています。
【研修内容】
・赤十字について 基本原則 人道法
・災害看護について 災害時の対応 防災訓練
・救急法の技術訓練
・災害救護訓練 机上シミュレーション
・トリアージ訓練
・赤十字救急法講習
・こころのケア研修
・赤十字蘇生法研修
災害救護の実際
5階東病棟 看護師 碓井 綾 「東日本大震災救護を行って」
東日本大震災において、大森赤十字病院からも医療救護班が出動しました。私は震災直後から宮城県石巻市、岩手県釜石市で2回の外来診療や巡回診療、救護所での診療を行いました。被災地ではテレビからは想像もできない状況が広がり、必死で生き抜き、前を向いて歩もうとする被災者の方々の姿に鳥肌の立つ思いがし、多くの勇気をもらいました。被災地では多くの方が救護やボランティアに駆けつけ、様々な支援活動を行っていました。全国から集まった方たちと協力し合った活動は貴重な体験で心に残るものとなりました。看護師としてさらに経験を重ね、災害に備えておくことは赤十字の一員として重要な役割です。今後、被災地のさらなる復興を祈っています。
健康生活指導員
手術室 看護係長
健康生活支援講習では高齢期を健やかに過ごすための介護の知識・技術の習得を目指し家庭や地域社会の中で誰もが支援ができる方法をお伝えしています。
講習には「介護をした経験からもっと介護の技術を学びたい」「家族の介護に備えて学びたい」等の動機で様々な年齢の方が参加者されます。
講習内容は健康生活養成講習をもとに身体の清潔・着替え 食事・排泄・身体の移動・認知症の方への対応等様々なプログラムで開催しております。
特に実技講習では参加者の方の体験や考えを知る機会が多く、私自身の病院勤務とは違う学びがあり看護師としての視野が広がります。また地域社会全体で高齢者の支援や介護を助け・支え合えるように、講習活動を通して貢献できればと思います。
幼児安全法指導員
3階病棟 看護師長 橘田 久子
幼児安全法の講習会は、子どもに起こりやすい事故の防止と手当の方法、家庭内での看病の方法、子どもの救急時の対応で救急車が到着するまでに行うべき心肺蘇生とAEDなどの救命処置に必要な講習を行っています。私は指導員となって10年目になりますが、思わぬ事故から子ども達を守り、子ども達の元気と笑顔を守る子育てのサポーターとして支援していきたいと思います。そしてこの講習を受けた方がさらに子育て支援者となり活動されることを願っています。今後も地域の要望に応じた出張講習も実践していきたいと思います。
心のケア指導員
6階東病棟 看護係長
日本赤十字社は救護活動の一つとして「こころのケア」を行っています。これは、すべての被災者と被災地で支援を行う方々を対象に、災害による精神的ダメージや心身の疲労、被災地での生活などから生ずるストレスの軽減に向け支援を行うものです。また、こころのケアは救護員が自らのストレスに対処できることも目的としているため、こころのケア指導員は救護員と災害ボランティアへの講習を行っています。
私は熊本地震の際、発災から2週間後にこころのケア要員として派遣され、被災地の病院や自治体で働く職員の支援を行いました。職員のみなさんは、自らも被災している中、自宅に戻らず、被災者や傷病者の支援を行っている状況でした。その中、職員が休むことができる場所を整え、健康相談を行い、被災生活での不安な気持ちや復興への思いを聴くことができました。この経験を、こころのケア要員としての活動や臨床の場に活かしていきたいと思います。